「毒々生物の奇妙な進化」 毒々生物と毒に見せられた人達

お薦め本

「毒々生物の奇妙な進化」クリスティー・ウィルコックス著

 

「毒々生物の奇妙な進化」

著者:クリスティー・ウィルコックス
生物学者 ハワイ大学にてポスドグとして研究する傍ら
サイエンス・ライターとして「ニューヨーク・タイム」「ワシントン・ポスト」などに寄稿。
毒を持つウニに刺され呼吸困難になったり
マカクザルに咬まれ12回の注射を打ち助かったりと数々の経験をしながら
猛毒生物を求めて世界中を駆け回っている。

 

変わった本を読みました。タイトルで借りたんですが

とても興味深い 面白い本でした。以下 感想です。

 

毒に魅せられた人々

この本は、毒生物だけでなく

毒そのものまたは その生物に魅入られた人達のことも書かれていて面白い。

俗にゆう “いっちゃった人達”とも言うかも。(´-ω-`)

 

・26種類の毒蛇に咬まれ 23回骨折した研究者

 

・へびの毒を自ら注射する「自家免疫実践者」達

 

・「刺されると痛い昆虫ランキング」を作るため

78種類もの毒をもつ昆虫に自ら刺された昆虫学者

ちなみに 激痛ランキング1位は、“サシハリアリ”。

踵に7~8cmの釘を打ち 焼けた炭の上を素足で歩いたぐらいの痛さ」だそうだ。

 

 

最強の殺戮者は?

毒そのモノの致死率と実際の実験でのモノ、実際の毒生物による死亡率では異なるため

ここでは、年間の毒性物に死亡者数での最強の殺戮者とする。

 

第1位は、「ヘビ毎年 何万人もの死者を出している

 

やはり、人間との遭遇率が高いこと。

特にインドの人口密集地で接触率が高く

医療サービスが完璧でない所が死亡率を押し上げているそうだ。

毒だけでみると 致死率No1は“アンボイナガイ” 致死率70%

一気に麻痺が進み、数分のうちに死んでしまうそうだ。

 

 

マインドコントロールも出来てしまう毒

ー相手を恍惚感で酔わすー

エメラルドゴキブリバチは、ゴキブリに神経毒を刺し

ゾンビ状態にして自らこの寄生バチの幼虫がいる巣穴へ行かせ幼虫に食べさせる

 

この時の毒には、ドーパミンに似た成分が含まれており

恍惚状態のゴキブリの足や翅に この寄生バチが触って誘導するという。

 

傍から見て異様な光景である。

 

ゴキブリだけでなく人間もコブラの毒で異様な恍惚感が出るらしい。

 

コブラの毒は動けなくならない程度の少量で

コカインと同じ最高級の恍惚感が得られるという。

インドのブラックマーケートで高値で取引されているそうだ。

 

これはコブラのような多様な神経毒性が有効らしいのだが

間違っても絶対真似しないように!死にかけた人もいる。

 

 

特効薬としての毒がスゴイ!

これは 科学が分子レベルでメカニズムを解明できるようになったことが大きい。

次々と毒生物の解析が進むと 薬の宝庫だった!という。

 

一部、紹介するとー

 

アメリカドクトカゲ    糖尿病薬(市販薬として販売)

アルツハイマー病 神経変性病などの治療薬(研究中)

クサリヘビ        降圧剤

アフリカナイズドミツバチ ライム病治療薬(研究中)

イソギンチャク      自己免疫疾患治療薬(試験中)

タランチュラ       筋ジストロフィー治療薬(試験中)

トガリネズミ       癌治療薬(臨床試験中)

ミツバチ         HIVウィルスを攻撃、殺傷すること発見

ヘビ毒          マラリア原虫に有効

ー2017年出版の時点ー

など他にも研究中

 

 

毒も少量なら薬にもなる または

毒は命も奪うが 与えることもある ということか。

毒に魅入られる人の気持ちも 少し分かった気がする。

 

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

山怪
お薦め本
続き「山怪 山人が語る不思議な話」

前回に引き続き、この本の紹介です。 この中の話で私が超面白かったのは、貉の話です。 山で木を切ってい …

山怪
お薦め本
山怪 山人が語る不思議な話

「山怪 山人が語る不思議な話」は著者が、 猟師や山で働き暮らす人々から聞いた奇妙な体験談を集めた話。 …

お薦め本
WA 和綴じの美しい本

  WA デザインの源流と形相 27 ☓ 20.5 ☓ 2.5cm   &nbs …