義母の好きだった花です。 Photo by Maria Lazurenko on Unsplash
しばらくブログの更新を止めていました。
実は義母が急逝いたしましたので。
病名は、急性肺血栓塞栓症。
最近、多いいのだそうです。
実は、クリエイターなど長時間のデスクワークをする人にも関係があるのですよ。
以下 少しまとめてみました。
急性肺血栓塞栓症(PE)ってどんな病気?
肺動脈に血液の塊(血栓)が詰まる病気
この血栓が9割以上は脚にできる。
この血栓を「深部静脈血栓症」DVTという。
それが血液の流れに乗って肺動脈まで運ばれてきて、肺塞栓症の原因となる。
肺塞栓症は急性心筋梗塞と比較しても死亡率が高い。
どんな症状が?
・息苦しさ
・失神やショック
原因は心臓から流れる血液量が減って血圧が低下することや、神経反射の影響があるため。
病状が極めて重い場合は、突然死する。
・脚のはれや痛み、皮膚の色の変化
心筋梗塞や脳梗塞との違い
動脈が完全に詰まるか、もしくは狭くなって起こる病気は、心筋梗塞や脳梗塞がよく知られている。
これらの病気では各臓器の細胞の一部が死滅して、組織の一部に元の状態には戻らないので機能は回復しない。
しかし、肺塞栓症の場合は、肺組織が破壊されるのは患者さんの10~15%程度と考えられている。
肺組織には、肺動脈とともに大動脈から枝分かれした気管支動脈からも、血液が供給されているから。
どんな状態で起こりやすいのか?
半数は入院中に発症
具体的には手術後、けがや骨折の後、活動性のがん、4日以上ベッドで寝たきりだった方が、
安静期間が終わりトイレに起きて歩き始めた時に、呼吸困難、もしくは失神を起こすのが肺塞栓症の典型。
*うちの義母は、まさにコレでした。
自宅で転倒し入院、やっと自力でトイレへ行けるようになった時にトイレで意識を失い緊急搬送されました。
外傷により血管が傷ついた場合
阪神大震災の時、救出された後、この病気で亡くなられた方が多かったのクローズアップされた。
長距離バス、新幹線、デスクワークでも
いわゆる飛行機内のエコノミー症候群の状態。
この他、長距離バス旅行、新幹線での移動、
タクシードライバーや長距離トラック運転手で発症したケースも報告。
長時間座ったままデスクワークを続けても、同じメカニズムで静脈血栓塞栓症は起こりやすい。
しかし、旅行や交通機関に関連した肺塞栓症は、実は肺塞栓症を起こした人の中では特殊なケース。
予防は?
1.物理的予防法
まずは、よく歩くこと。
自分で足関節を動かしたり、脚を上げ下げしたり、マッサージをしてもらったりすること。(静脈血栓塞栓症の予防)
弾性ストッキングや弾性包帯
機械を使う予防法
(ふくらはぎ、もしくはひざから足首にかけて巻いたカフ(ゴムチューブ)に空気を周期的に送り込んで加圧し、
静脈の流れを加速させる間欠的空気圧迫法)
2.薬による予防法
静脈血栓塞栓症の危険性が高い方に対して
血栓を防ぐために低分子量ヘパリンと第10凝固因子阻害薬など服用。
以上、ざっと見て集めた情報です。
静脈血栓症は、ある程度防げる病気です。
歩けるうちは 歩きましょう!
(人間は、やはり歩く動物なのだな〜。)